小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

「限定」よりも「定番」を

 今日は10月31日、ハロウィンの日である。ハロウィンは外国のお祭というイメージだ。だけど、ここ五年程で日本でも定着してきた感がある。

 マーケティング的にも、夏休みからクリスマスの間に行事があると嬉しいのだろう。だからか、ハロウィン仕様の商品があちこちで並んでいる。そして、それを手にする人も自分を含め多くいる。やはり「限定」という言葉に弱い。ハロウィン限定となると何だか買わないと損のような気持ちになる。そうやって、まんまと乗せられている(笑)。
 だけど、「限定」はあくまで限定である。ハロウィンだからこそ、その商品を手に取る。その商品を普段は進んで手に取らない。つまり、自分にとっては「定番」ではないということである。
 さて、ここで学校に目を移してみる。運動会などの大きな行事を終え、いよいよ秋も深まってきている。そして、この時期になると「研究発表会」「学校開放」が設定される学校が多くなる。自分の所属校もそうだ。
 これらを目の前にすると否が応でも力が入ってくる。そうなると、急に目の前の子どもたちや学級に不安を覚えることになりがちである。まあ、「まだまだ」と思えるのは悪くない。
 そんな中で、新たな取り組みを始める教師も出てくる。新しいことを始めることを否定するわけではありません。思い立ったが吉日です。思い立った時に行動しないとなかなか重い腰はあがらない。であるが、やっぱり考えながら行動してほしい。本当にそれを取り入れることが子どもたちのためになるのか、ということを。どうすればより効果的なのか、ということを。そういう考えがないと結局割を食うのは子どもたちである。
 さらに言うと、急に取り入れたことで急に子どもたちの姿や学級の状態が好転することはないのではないか、と思っている。それなら楽なのであるが、そうはならないのが相場である。だからこそ、今までやってきた実践を見直すことの方がいいのではないか、と思う。「実践の意義を再度語る」「やり方に変化を与えてみる」等、やれることはいくつかあるだろう。そこから始めてみてはどうだろうか?
 「限定」ではなく、「定番」を見直してみましょう、というハロウィンの日だからこその提案です。とは言いつつも、ハロウィンを楽しんでいるんですけどね(笑)。