若手の授業にT2として入っていた。若手なりに子どもたちがコミュニケーションを取りながら授業を進めようとしている。だから、ペア対話を授業に取り入れている。よく見る光景ですよね。
ペア対話が終わった後、一つのペアを指名する。その時、「どっちでもいいから話してみて」という指示を出した。
そうすると、ペアの内の一人の子が立ち、発表する。しかし、途中で発表に詰まる。明らかに困っているようであった。
さて、どうしたもんか、と思っていた。そうすると、ペアの内のもう一人の子が立ち、発表の続きを始めた。発表に詰まっていた子は、おずおずと座る。
しかし、再び発表に詰まる。明らかに困っているようであった。
そうすると、初めに発表した子が立ち、発表の続きを始めた。発表に詰まっていた子は、おずおずと座る。
こうして二人でリレー形式のようにして発表を終えた。
僕はこういうペアでの発表を初めて見た。ありですね! というよりも、ペア対話している意味があるな、と感じられました。一人が話すでもなく、二人でなあなあな話になるでもなく。きっとこのペアは、二人なりに納得できる話ができたのでしょう。
若手はそこでさらっと次へと進んでしまったのだけど、僕は大いに価値づけたい姿だな、と思った。こういうのもありだな。こういうふうになるようにペア対話を打ち出していかないといけないな、と強く感じた。