小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

何の仕事をしているの?

今週のお題「お父さん」

 

 自分の父親が何の仕事をしているのか、自分が子どもの頃知っていましたか?

 僕ははっきりと知りませんでした。正直に言うと、大人になった今でもはっきりとは知りません(笑)。

 僕が父に興味がなかったわけではありません。いや、ものすごくあったわけでもありませんが。父が自分の仕事について話す時はちゃかすというか、はぐらかすというかで、しっかりと話してくれなかったのです。

 安心してください、決して話すのに憚られるような仕事ではありません(笑)。そんなに特殊なことをしていたわけではありません。きっと仕事内容を聞くと何の感想も持たないぐらい一般的なものです。

 それにも関わらず、話したがらなかったのだ。

 単に興味を持ったのか、学校の課題として取り組まないといけなかったからなのか、父に「何の仕事をしているの?」と聞いたことがある。その時には、「ただ外に行っているだけ」「遊びに行っているの」等という返答し得られなかったことをはっきりと覚えている。

 今さら、あの当時どうしてあんな返答だったのか、ということを聞こうとは思わない。野暮かな、とも思っている。

 せっかくなので、その時の父の気持ちを想像してみる。父親というのは仕事に出ていて、どちらかと言うと家のことについて疎かになる。疎かにしているつもりはないのだが、母親に頼る場面が多くなる(これはあくまでも僕の家の話です)。だから、父としてはそんなことよりおどけて家庭の雰囲気をよくするように努めていたのではないだろうか。

 まあ、かなり良い方向に考えすぎているように思うけど。こんな気持ちを僕も持つ日が来るのだろうかな。