小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

ポスト・コロナの学校現場④「考える時間が減る」

  新型コロナウイルスの影響で、長い間臨時休校であった。そのため、学習進度が大幅に遅れている。それをどのようにしていくか、ということについてかなり考えている。

 ということで、普段よりも速いペースで学習が進められている。これは仕方のないところである、と思っている。でも、学習を終わらせるためだけに、速いペースにしているのは果たしてどうなのか、とも思っている。

 ある授業に入っていて、以下のような場面に遭遇した。

 問題が出される。その解き方・考え方を教科書を参考にしながら確認していく。時には子どもたちに発表させる。でも、それはたぶん先行学習をして理解できている子たちなのだろう。

 そうこうしているうちに、まとめに入る。教科書に書かれているまとめを読んでまとめとする。時には何回も声に出す、ノートに写す等の活動を入れる。

 そして、本時の学習を終えたということで、習熟や別の学習に移っていく。

 かなりスピーディーに学習が進められることとなる。そうこうしていると学習進度もずいぶんと標準に近づいてきた。しかし、ここで得るものはあるが、もちろん無くしているものもある。

 それが「子どもたちが考える時間」である。子どもたちが考え、それを表出する時間が減っている。これは由々しき事態ではないだろうか。こんな時でも「考える時間」は確保していきたい。これは理想論なのだろうか。理想だとしても、少しでもその理想に近づけられるように考えたい。

 教師だって考える時間を確保し、創造していかないといけないのではないだろうか。

 

【過去記事】

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