学校現場に子どもたちの姿が戻ってきた。まだまだ日常通りとはいかないが、ずいぶんと学校現場は活気づいてきている。それと同時に忙しくなってきてもいる。
その一つの要因は、授業のことである。新型コロナウイルスの影響で、長い間臨時休校であった。そのため、学習進度が大幅に遅れている。それをどのようにしていくか、ということについてかなり考えている。
ということで、普段よりも速いペースで学習が進められている。これは仕方のないところである、と思っている。でも、学習を終わらせるためだけに、速いペースにしているのは果たしてどうなのか、とも思っている。
ある授業に入っていて、以下のような場面に遭遇した。
本時の学習を一通り終えた。その時、少しではあるが時間があまっていた。
こういうこともありますね。では、このあまった時間をどのように使いますか?
①さらに学習を進める。②自由な時間にする。③ミニゲーム等の活動をする。
ぱっと思いついたものを書き出してみた。他にもあるかもしれない。
ここで、もう一度おたずねしましょう。あまった時間をどのように使いますか? 使っていますか?
これが正解というものはないのだが、安易に①を選択したくないな、と思う。確かに学習進度は遅れている。だけど、せっかく登校できるようになり、学校という場に集まることができるようになったのだ。そのことをできる範囲で、みんなで楽しみとして共有したい。僕はそう思っている。
むしろ、そのようにできるように時間をあまらせるようにしたい。そこが教師としての腕の見せ所なのではないだろうか。そこは工夫次第なのではないだろうか。
しつこいようだが、学習進度は遅れている。そこは考えないといけない。でも、やっぱり学校に集まれるようになったからこそ、集まることができるようになり良かったな、という思いを共有したい。
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