小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

ポスト・コロナの学校現場⑰「ありがたみが薄まる」

 臨時休校中、もちろんでありますが学校が休みとなりました。だから、子どもたちはそれぞれの家庭で時間を過ごすこととなった。共働きだとやりくりが大変だっただろう、子どもも大人も家庭にずっと縛り付けられるのは大変だっただろう、ということが想像できる。

 だからなのか、学校が再開になると割と好意的な意見が多く見られた。子どもたちは「早くみんなと会って勉強がしたい」等と語った。大人は「学校に行ってくれるようになって嬉しい」等と語った。

 これらの声を聞くことができ、学校現場に身を置く者としては嬉しい限りであった。

 このような言葉は教師側でもあった。

 臨時休校中、職員室で以下のような声を聞いた。「あれもこれも自分たちだけでするんだな、いつもなら子どもたちとできるのにな~」「子どもたちの力ってありがたいんやね」と。

 つまり、子どもの存在のありがたみを実感したというわけだ。だから、学校が再開となり、子どもたちと再会することができて多くの教師は喜んだ。

 さて、そんな頃から月日は流れた。上記したような思いを抱いているのは、一体何人ぐらいいるのだろうか、と問うてみたいぐらいである。

 人はこうも慣れ、あの時の思いを忘れてしまうのか、と思っている。きっと忘れているわけではないのだとは思う。ただ、それを思い出す時間や余裕がないだけなのだろう、とは思っている。それに、人は忘れられるからこそ、辛いことを調整できているのだろうし。

 だけど、教師はあの時の思いを思い出す必要があるのではないだろうか。その思いがあれば、少しでも丁寧に、少しでも誠実に子どもと対峙できるのではないだろうか。

 

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