小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

大社長かく語りき

 DDTの試合をあまり見たことはない。でも、プロレスファンとしては当然知っているし、興味を持っていた。そして、かなり考えてプロレスをしているな、と思っていた。だから、その一端を大社長の高木三四郎の口から語られていて、とても興味深い内容であった。

 僕は常々、プロレスは教育と通ずることがある、と考えている。だから、教師=プロレスラーなのだ、とも考えている(笑)。これはけっこう真面目に考えていることでもある。真面目にというのは、何だかおかしいような気もするが。

 ということで、再読しながら高木三四郎が語ることを、教育を考える時にも援用できるのではないか、と考えた。僕としては「そうだよな」「これは使えそう」等と思いながら読むことができ満足できた。

 そう思えた箇所をいくつか引用する。

プロレスのなかで一番大事なのは、常に冷静に対応できるかどうか。戦ってヒートアップしても、頭に血が上っていてはダメ。かといって、まったく冷静というか、無表情に戦ってしまうのもダメで、そこのバランスが難しいんです。お客さんの視線を確認しながら。そのバランスをどう取っていくかを考えて行動するということですね。

いいレスラーは、自分の体の見せるべきところを知っているんです。さらに、きめポーズ、決めゼリフ、そして決め入場曲の3本が揃えば間違いないんです。アントニオ猪木さんで言えば、「1、2、3、ダーッ」とか「炎のファイター」、決めゼリフなんか山ほどある。プロレスラーはキャラクタービジネスなんで、この3つが認知されればやっていけるんです。

 これだけを見せられても何もわからないかもしれない(笑)。詳しくは「プレレス教育論」の記事で書きますので、よければチェックしてみてください。

 経営視点から読めば参考になることがあるし、プロレス視点から読めば楽しむことができる、そんな一冊となっている。だから、どなたも楽しめる一冊である。だから、プロレスが好きでない者やプロレスには興味ない者も是非とも一度手に取ってみてほしい。