クリエイター気質って、すごく大事なんですよ。(by高木三四郎)
この言葉にはもう少し続きがある。せっかくなので全体を引用する。
クリエイター気質って、すごく大事なんですよ。プロレスって、クリエイティブのセンスがないと絶対にできないものだと思います。試合って、一つの作品なんです。プロレスラーは、クリエイターでありアーティストでなくちゃいけない。ただ単に、フィジカルがすごくても、お客さんを面白がらせるプロレスはクリエイトできないんです。その試合を、世間とお客さんに伝えていくための要素を持っていないと成立しないと僕は思っています。
この二つの要素を持ち合わせるのはなかなか難しいことだろう。どちらかに振れてしまっているというのもよくあることだろう。それは得手・不得手があるので仕方のないことではある。しかし、なるべくバランスよく考えることのできるよう努めていくことが大切なのだろう。
この高木三四郎の言葉は、教師にも当てはまる言葉である。
授業や学級を創るというのは、かなりクリエイティブなことである。アーティスト的に自分が身を粉にして創っていくというのが必要ではある。でも、いつもいつも自分が前面に出てしまっているのもよくはない。要はバランスということ。
でも、このバランス感覚を持てていないのか意識できていないのかわからないが、一方に振れてしまっている様子をよく見る。これは自戒を込めてということでもあるが。
だからこそ、この高木三四郎の言葉を頭に入れておきたい。現場にいるとどうしてもアーティスト的な者が称賛され、アーティスト的を目指そうとしてしまう。それだけじゃないのだよ、と。いや、むしろそれだけでは弊害があるのだよ、と。
このようなことを高木三四郎の言葉から考えさせられた。