ある日の授業での子ども同士のやり取りについて。
A「同じ時間しているのにこれだけ差があってヤバくない?」
B「別にいいんじゃない、競争じゃないのだから」
というようなやり取りがあった。少し聞き間違いがあるがおおむねこのような内容であった。
ちなみに、Aの発言は自虐的なものであって、相手を煽るための言葉ではなかった。また、授業の内容としては単元のまとめの場面であった。
そんな子ども同士のやり取りを聞いて横やりを入れた。
「そうだよ競争ではなく協力してほしいから、みんなでしてもいいし一人でしてもいいしという話をしているんだよ。競争にするなら一人でやって絶対にしゃべるなってするよ」
単元のまとめではでは学習への取組方を自己選択させることが多いのでこのようなことを言っています。
そして続けて・・・
「もちろんテストみたいに競争するというか、学習内容を理解できているか確認のためにしてもらうことはあるよ。その競争は自分自身が競ってもらっているということだと思っているのだけどね」
というような説教くさいようなことを話した。
時間的には30秒もかけなかったかなぐらいであった。
横やりを入れた形なので、想定していたやり取りではない。しかし、振り返ったときにけっこう良いこと言っていたなと思ったので記事にしている(笑)。
これは西川純さんが提唱している『学び合い』の考え方に感化されているからこそ出た言葉だ、と個人的には思っている。
競争を全く避けるということではないが、一つの教室に同一年齢の子どもを集めているからこそ協力する、協働するということはやはり重要ではないだろうか。
そんなことを改めて考える時間となった。