小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

複式授業から学ぶ

 以前、特別支援学級の授業は複式学級の授業に似ているのではないか、という記事を書いた。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

 特別支援学級は、複数学年が在籍することが多い。1~6年生が勢ぞろいしているということもないわけではない。しかし、教師の体はもちろん一つである。時間割によっては付きっ切りで指導できる時もあるが、全員がそろっている時や複数名いると付きっ切りで指導することはできない。そうなると、自ずと子どもが自分自身で学びを進めていく時間が発生する。子どもが自分自身で学びを進められるようにするには、教師の意図的な指導が必要になる。

 以上が、過去記事の簡単な紹介であり、僕の課題意識である。そして、複式教育を参考にすればよりよいのではないか、という仮説を持っている。

 そこで、複式教育について調べた。ググって頭に出てきたものに目を通してみた。 それは、長崎県教育センターが作成した「子どもの学びを支える複式授業」である。

www.edu-c.news.ed.jp

 読んでみると、複式授業のキーワードとして「直接指導と間接指導」、「異学年集団」というのがあった。それは特別支援学級にも重なることだろう。

 直接指導を行うときに、学習の見通しを持てるようにし確認し間接指導に入る。そして、学び方を身につけられるよう指導していく。これは特別支援学級でも意識したいことだと思った。また、このように指導していくために学習過程を各学年でずらす(ずらし)ということも考える必要がある。このような学習過程は、特別支援学級でも日々考えていることである。大いに参考になる。

 異学年集団では、上学年が下学年に温かい眼差しを向け、下学年は上学年に憧れの眼差しを向ける。そのような集団になればよりよくなる。異学年であるが同じ学級に在籍しているのなら関わり合い、磨き合う集団にしていきたい。なかなか関わり合いは難しいところがあるのだが(笑)。難しいからこそ取り組んでいかないといけないように思っている。

 やはり複式授業(複式教育)から学べることがあった。また、僕が考えて意識していることは間違った方向には行っていないように思えた。