2年生「かけ算」の授業。
かけ算の導入ではどの教科書会社でも遊園地の場面を取り上げている。
「かけ算」の導入で大切なことは、数を「基準量のいくつ分」と捉えるということである。しかし、場面絵をそのまま見せるとそれが丸わかりで面白みに欠ける。
そこで、場面絵を「隠す」。
例えば、ジェットコースターは5人乗りで3台ある。その2台分を隠す。そして、子どもたちに「全部で何人?」と問う。
そうすると、子どもたちからは「15人。」という答えが返ってくる。
そこで、すかさずどうしてかと問う。そうすると、「1台に5人乗っているからそれが3台あるから…」のように、「基準量のいくつ分」に近い言葉が発せられる。
また、「隠す」ことで、子どもたちの集中力を高めることもできる。
ただ見せてみても、子どもたちは見ていない。だけど、見えそうで見えないという状況をつくると「見たい」と思うのである。
「隠す」ということで、一石二鳥にもなるのである。