小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業を考えるなら必読!

 何度も書いているように、今年度は算数専科をしている。この機会に、自分の算数授業を高めていこう、と決心している。ということで、算数授業に関する書籍を読み漁っている。読み漁っているという程、読めてはないとは思うが(苦笑)。

 そんな中で、僕としては「これはすごい!」と思える一冊に出会った。それを紹介する。その本は、『数学的な見方・考え方を働かせる算数授業』である。

 著者の四人は「志の算数教育研究会」の中心メンバーである。だから、算数授業の実践は豊富である。だけど、この本は実践紹介の本ではない(もちろん、実践の紹介もあるが)。それよりも考え方を提示してくれている。「このように考えるとこのような実践ができます」「この実践はこんな考え方に支えられています」というふうに語られている。

 僕は読書をしながら気になる箇所は蛍光ペンで印をつけている。この本でももちろん蛍光ペン片手に読書をしていた。そうしていると、見開き一ページをほぼ印をつけてしまっていた。それぐらい、僕にとっては響いた本であった。

 そのページの少しになるが紹介する。

算数・数学は、冷たい側面をもっています。答えが一意に決まることが多く、正答が誤投かではっきり評価されるからです。結果だけで評価する世界はある意味わかりやすいのですが、正答できない子どもはやる気を失うでしょう。

また、正答を出すことだけが評価の観点になると、どんな手段を使ってもよいわけですから、果たして算数・数学で育てたい思考力が育つかは疑問です。そして、何よりも結果重視の算数・数学は、本来もっている算数・数学の魅力を子どもに伝えることが難しくなります。

そうではなくて、1つの結果を出すために、子どもが何を思い、何を考えたのかに注目する世界はわくわくします。子どもの個性や能力との対峙です。

  算数は答えが決まるからわかりやすい、と思われがちである。そういう側面はあるが、それだけではない。また、そこだけに拘ると弊害さえ起こる。こういう思いは算数授業を真剣に考えている者にとっては共感できるもである。だけど、それを正面から語ってくれることはなかなかない。だからこそ、「よくぞ言ってくれた」という思いでいっぱいである。

 この後にも文章は続きます。ですが、これぐらいにしておきます。もし、気になる方は明治図書のブックストアでこのページを立ち読みすることができるので、一読ください。そして、是非とも手に取り最後まで読んでみてください。

 これから算数授業で何らかの提案をしていく者にとっては必読の一冊である。僕はこの本に目を通していない提案は意味をなさないのではないか、とさえ思っている。

数学的な見方・考え方を働かせる算数授業

数学的な見方・考え方を働かせる算数授業