小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

事実と意見を区別する

 先日、生活指導案件が発生した。それは保護者からの電話で発覚した。僕もその時空いていたのでその報告に同席することとなった。

 話を聞き、思いがある教師が聞き取った内容を話し始めた。なるほど、なるほど。それを聞きながら管理職が「今のことは〇〇さんの解釈だよね」と確認し、整理する。そして、その後も報告が進んでいった。

 これを聞きながら、僕は事実と意見は切り離さないといけないな、と思った。これは聞き取りをする時には気をつけないといけない。もちろん、事実を細分化していくと解釈がかなり入り込むことにはなる。だけど、とりあえず事実であろう、と思えることを押さえていかないといけない。そうでもしないと指導できない。

 しかし、事実を追わずに解釈に振り回される、事実を追わずに自分の解釈を押しつけるということが起こりがちである。こうなると指導がズレてしまう可能性が高くなる。このズレが大きくなっていくことで、さらに大きな問題へと発展してしまう。こういう時にだいたい初期対応が悪かった、と言われることとなる。

 事実と意見を区別するというのは、国語科の3・4年生の指導事項でもある。この指導って案外大切なものなのではないか、と今回思った。