小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業をパターン化する~導入「活動させる」~

 ものさしで長さを測る、コンパスで円を描く等、活動がメインの学習がある。この時は、やはり活動の時間を多くとりたい。なぜなら、活動を通さないと技能が身につかないから。

 だけど、とにかく活動させればいい、というわけでもない。それは目的によって変わるだろう。そこで、活動を「演繹的」と「帰納的」で考えてみる。
 「演繹的」とは、「何かしらの説明を行い、それに沿って活動させる」ようにさせるということ。
 「帰納的」とは、「何かしらの課題を与え、活動させながらポイントを見出ださせる」ようにさせるということ。
 では、実際の授業を基にして、「演繹的」活動と「帰納的」活動を考えてみる。 
 3年生「円と球」の学習。ここで初めてコンパスを使うことになる。そこで、コンパスの使い方を教科書を読みながら確認する。そして、どんどん描いてみる。その時に先ほど確認したポイントを思い返しながら。
 2年生「長さ」の学習。ここで初めてものさしを使うことになる。そこで、「〇〇の長さを測ってみよう」と指示する。子どもたちは一人ひとり長さを測る。そうすると、その長さの数値にズレが生まれる。ズレがないなら、教師が間違いを提示してもいいだろう。そして、「どうして測った長さが違うのか?」と問う。そうすると、「0から測る」等、長さを測る時のポイントが子どもたちから出てくるだろう。
 以上のように、「活動させる」と言っても二パターンのやり方が考えられる。どちらの方法が有効であるかを考えながら、子どもたちが活動する時間を確保したい。