小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

しくじり授業①「説明・指示型」

 前回の記事でも述べたように、今回から「しくじり授業」の具体を書いていく。「しくじり授業」とは何ぞや? と思った方は昨日の記事を参照してください。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

 

 一つ目の型は「説明・指示型」のしくじり。

 これは、簡単に言うと教科書をなぞる授業のこと。

 この授業では、教師からの説明・指示が多くなる。そして、それを子どもたちが聞き、その通りに行動していく。説明・指示だけ行うことで、無駄なく授業を進めることができる。だから、教科書の内容をこなしやすい。このことは悪いことばかりではない。

 しかし、正直に言っておもしろくない。それは子どもたちも同じ気持ちだろう。だって、自分で考える余地がないのだから。慣れるとこれも楽だな、と感じるのだとは思うが。それでは子どもたちの主体性は育まれない。だから、子どもたちが考えるという時間は少しでもいいので取りたい。そして、それを一人ひとりに表出させる時間も保障したい。

 こういう授業が全く無くなった方がよい、とまでは思わないけど、比率としては低くしたい。授業開きをして間もない頃は理解できるが、学期の終わりでもこれじゃあ、ちょっとね…。

 でも、こんな授業をしていて、子どもたちが逸脱しないのはすごいな、と感じた(少し皮肉も入っているが)。どうしてかな、と考えてみた。よどみのない指示、それの評価の言葉かけ、テンポがよいといったことが考えられた。これらの技術は方がよいよな、とも思った。もちろん、これをどう使うかで効果は違ってくるのだけれども。