小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

デスマッチファイターは致命傷を負ってはいけない。リングを降りてもきちんと歩いて普通に帰る。

デスマッチファイターは致命傷を負ってはいけない。リングを降りてもきちんと歩いて普通に帰る。(by竹田誠志)

 

 デスマッチファイターとして第一線で活躍している竹田誠志の言葉。これは、先日書評を書いた『インディペンデント・ブルース』の中で見つけたものである。その書評もよければどうぞ。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

  竹田の言葉には続きがある。せっかくなので全文引用する。

デスマッチファイターは致命傷を負ってはいけない。リングを降りてもきちんと歩いて普通に帰る。そこまでしないとデスマッチじゃない。試合でケガをして病院にいくとなると『あっ、やっちゃったな』とちょっとへこむんです。そうじゃないと誰でもデスマッチできるじゃないですか。以前はよく『死ぬくらいやってやる』なんて言っていたんですが、葛西さんに『生きるためにデスマッチやるんだよ』って言われて。そこで考えが変わったんです。ケガをしないのが一流のデスマッチファイターなんです

  デスマッチでよくある見た人が驚くようなことは誰でもできるということだ(いや、誰でもできることではないのだが)。しかし、そこでケガをしてしまってはいけない。ケガもせず驚くことをする。それがプロフェッショナルということだ。

 この言葉を教師に当てはめてみるとどうなるだろうか。

 教師は教え込んではいけない。子どもたちの考えを無視してただ教えるのではなく、子どもたちが考えるような授業をする。そうじゃないと誰でも授業をできることになるではないか。

 どうだろうか。「授業で教える」ということに当てはめてみた。教えるという行為は誰でもできる。だが、子どもたちの思考を促し、なおかつ教えるということは並大抵のことではないはずだ。それを教師は行っている(つもり)。これこそがプロフェッショナルではないだろうか。