小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

忘れたいけど

今週のお題「忘れたいこと」

 

 忘れたいような失敗はたくさんしている。考えてみるといくつも思い浮かべることができるぐらいに。割といろいろなことを覚えている方だと思うので、けっこうな頻度で失敗したことを思い出す。そして、思わず舌打ちをしていることもある。

 だけど、失敗したことをきれいさっぱり忘れ去りたいのか、と聞かれると、「そうではない」というのが答え。忘れたいのだけど、忘れ去ってまた同じような失敗をしたくない。また、事が終わって何も考えずに過ぎ去っていくというのも嫌だ。

 だから、忘れたい思いはあるが、忘れないように記録に残そうとしている。

 具体的には、失敗を手帳等に記録する、失敗を語ることを行っている。このおかげで失敗を忘れ去ることなく、残すことができている。この作業は決して楽なものではないが、僕にとっては意味のあるものだ、と思っている。

 失敗するということはしんどいことだ。いくら成功につながると言えども、「失敗大歓迎」とは思えない。だけど、「人が大きく育つ瞬間」は、「成功体験」をした時よりも、「大きな失敗」をした時だ。なぜなら、失敗を経験すれば、そんな状況を二度と起こさぬよう、綿密に手を打つようになるだろうし、仕事に対する姿勢も変わってくるからだ。

 失敗をしでかしながらも、それを乗り越えて人は成長していく。そして、成長するには、失敗したことを自分で考え、自分の手で振り返る、この繰り返ししかないだろう、と確信している。

 これからも、失敗を繰り返しながらも、それを糧に成長していくという姿勢を崩したくない。