小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業をパターン化する~導入「友達とのズレを生む」~

 3年生「わり算」の授業。

 問題文を書かれたプリントを配り、問題を解かせる。少しすると、あちこちから「できた」との声が聞こえてくる。そこで、ペアで答えを確認させる。そうすると、またあちこちから声が聞こえてくる。「答えが違う!」と。

 実はここでは2種類の問題を配っていた。

 一つは「6まいのおり紙を、3人に同じ数ずつ分けると、1人分は何まいですか」という等分除の問題。

 もう一つは「6まいのおり紙を、3まいずつ分けると、何人に分けられますか」という包含除の問題。

 つまり、必然としてズレが生じることになる。ズレが生まれると、自然と話したくなる。「なんで、違うの?」等と、友達と話したくなる。授業が活性化される。

 また、本時の課題としたいことも焦点化しやすくなる。今回の場合では、どうして答えが違うのだろうか、ということになる。これを考えることで、わり算について深めていくことができる。

 「友達とのズレを生む」ということはよいことづくめなのである。