小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

田中博史版「主体的・対話的で深い学び」

 算数の授業を考える上で避けて通れない? 田中博史先生。田中先生からは算数授業のことをたくさん学んだ。なかなか実際の授業を参観するということはできない。だけど、セミナー等での話は面白く、そして実際の授業を想像できるものである。

 そんな田中先生が最近出された本の一冊に『子どもが発言したくなる!対話の技術』がある。

 書名にもなっているように「対話の授業」について書かれている。読んでみるとわかるのだが、対話だけでなく「主体性を育てる」「深い学びにつなげる」ということもかなりのページ数を取り、述べられている。

 つまり、田中先生の考える「主体的・対話的で深い学び」がこの一冊に詰まっているということになる。これは読まないわけにはいかない。

 また本書の中で田中先生は

 

教師が考えるべきなのは、いかに彼らに主体性を持たせるか。

いかにして子ども自身が考えて取り組む世界をつくるかです。

 

 と述べている。

 僕たち教師はこの言葉を重く受け止め、これから実践を積み重ねていかないといけないのではないだろうか。田中先生の言葉に背筋がシャンと伸びる思いをした。

 算数授業を考えていく上で必読の一冊に間違いない。新年度が始まるまでに是非とも手にしてもらいたい。 

子どもが発言したくなる!  対話の技術

子どもが発言したくなる! 対話の技術