小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

問いや気づきを生む「振り返り」

 僕は学級に「振り返りジャーナル」を持ち込んでいた。「振り返りジャーナル」のやり方は、僕が説明するまでもなく有名な実践である。詳しいやり方等は、岩瀬直樹先生の本を参照してください。

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)

 

  今年はこのブログでもお伝えしたように担任をしていない。だから、「振り返りジャーナル」自体には取り組んでいない。だけど、この「振り返りジャーナル」に取り組むことのよさは感じている。何とか「振り返り」というものを大切に今年度もしていきたい、と考えた。

 そこで、自分が「振り返りジャーナル」に取り組むことにした。これは新潟県の前田考司先生の実践を参考にした(「「ふり返り」をルーティンに組み込む」授業づくりネットワーク№31、学事出版)。

授業づくりネットワークNo.31―リフレクション大全 (授業づくりネットワーク No. 31)

授業づくりネットワークNo.31―リフレクション大全 (授業づくりネットワーク No. 31)

 

  元実践とやり方は異なる。使っている手帳に日々の振り返りを書くことにした。書く内容は、日々で気づいたことや違和感を覚えたこと等、ざっくばらんである。誰に見せるわけでもないので、自分の思うままに書き綴っている。

 その振り返りを書いていると、新たな問いや気づきが生まれてきた。例えば、いくつかの学級に行って感じたことの記述。

 「同じシステムを敷いている学級がいくつかある。だけど、ある学級ではそのシステムは子どもたちには浸透している。ある学級では、そのシステムは子どもたちに浸透していない。また、ある学級ではそのシステムは浸透していないが、子どもたちはそれなりに動けている。何が違うのだだろうか?」

 この記述から新たな問いが生まれていることがわかるだろう。そして、この生まれた問いを自分なりに考える。

 「同じシステムなのに機能度が変わるということは、個々の教師のやり方や在り方が影響しているのだろう、だったら各学級の教師や子どもたちのタイプを分類してみようかな」

 このようなサイクルを自然と生み出すことができるようになっている。

 日々の中でついつい振り返りを忘れてしまいがちではある。しかし、この「振り返り」こそが教師である自分自身を成長させてくれるのではないか、と感じている。