小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

山ちゃん、おめでとう!

 題に書いている「山ちゃん」とは、南海キャンディーズ山里亮太さんのことである。まあ、こんな説明をしなくても、今だったら「山ちゃん」と言えば、山里亮太が連想されるだろう。山里亮太は、今や「世界の山ちゃん」なのである(笑)。

 この時だからこそ、山ちゃんの著書を紹介しないといけないだろう。ということで、『天才はあきらめた』を再読した。この本は、山ちゃんの自叙伝とも呼べる一冊である。

 この本の中で、山ちゃんのひどい所業を垣間見ることができる。南海キャンディーズのコンビ仲の悪い時期があったことはよく知られていることだろう。そのことについても余すことなく書かれている。しずちゃんに「フラガール」へのオファーが来たことに対して、勝手に断りを入れようとしたのも、よく知られた話である。でも、ここで断りを入れていたのなら、今回のニュースはなかったかもしれない。そう思うと、しずちゃんが「フラガール」に出演しいてよかった、ということだ。

 さて、山ちゃんは自分のことを天才ではない、と繰り返し述べている。いや、天才でしょう。天才は、自分のことを天才とは言わない。自分のことを天才と言うなんてさむすぎる。山ちゃんは、天才になれないから、その分負の感情をガソリンとして努力をしている。これこそ天才のなせる業ではないだろうか。こんなふうな思考はなかなかできない。だいたいは腐ってしまう。でも、山ちゃんは違う。天才だからこそだろう。これで天才じゃないとなると、僕たち凡才は浮かばれない。再読し、そんな思いを抱いた。

 どうしてこんな思考をしながら努力し続けられる天才なのだろうか、と考えてみる。その答えは結婚会見を見て、見つけることができた。山ちゃんは、とにかくメタな位置からツッコミを入れている。当事者として会見現場にいるのだけど、何だかそれをテレビの向こうから見ているかのようにツッコミをいれている。結婚というベタなシチュエーションにも関わらず、それでもメタな位置取りにいようとする。なるほど、だからこそ面白いし、天才なんだな、と思った。だって、この会見はコントのような感じで面白かったでしょう(笑)。もちろん、感動的な場面も多くあったけれども。それよりもメタな位置取りにいようとする山ちゃんの姿が印象的だった。もしかしたら、照れ隠しだったのかもしれないけど。

 余談になるが、会見の中で蒼井優から「浮気したらDDTの方々に懲らしめてもらいます」というコメントがあった。きっと、多くのマスコミは、ボカーンとしたことであろう。正直言って、勉強不足です! 山ちゃんとDDTの関係は押さえておかないといけないでしょう。これテストに出ます、ぐらいのものである(笑)。こうなってくると、もしかしたらDDT蒼井優が…、と妄想してしまう。これはプロレスファンの性ですね。

 この時期だからこそ、世界の山ちゃん、天才・山ちゃんの本を手に取ってみてもらいたい。今だと結婚verの帯がついているようであるので、是非!

天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)