小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

チーム教師⑮「困ってませんか?」

 チームになってくると、自然と会話が増える。大した話ではないことから、真剣な話まで。でも、どうしても話しかけるのが苦手な人だっている。それぐらい言ってくれればいいのに、と思うのだが難しいことがある。そんな人に、無理しても話しかけて来て、とは言えない。いや、言えないわけではないけど、きっと逆効果だろう。

 そんな場合は、話しかけやすい環境をつくってみよう。具体的には、話しかけられるのを待つのではなく、こちらから話しかけてみる。「何か困ってませんか?」と。話しかけるのをためらってしまう人には、こんなこと話してもいいのかな、あきれられないかな、等の思いが原因だと考えられる。つまり、不安なのである。だから、その不安感を少しでも和らげるために、「困ってない?」と尋ねてみる。こう聞くと、最初から困っていることを堂々と? 話すことができる。だって、困っていることを話せ、と言われているのだから。そして、解決できるかはわからないけど、その困っていることについて話し合ってみる。
 また別の日、「何か困ってませんか?」と、声をかける。そして、前みたいに困っていることについて話し合ってみる。それを繰り返す。そうこうしていると、向こうから「~が困っているのですが」と話しかけてくれるようになる。決して話しかけてもらえなくてもいい。とにかく大切なのは、気軽にコミュニケーションをとることができるようになっておくこと。ここで例に挙げた、なかなか話しかけてもらえない人とこそ、ある程度話しやすくなっておくということは、とても大切なことである。
 だから、こちらから話しかけちゃいましょう。「何か困ってませんか?」と。