小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

チーム教師⑯「失敗こそ語る」

 失敗をしたら、できる限り人に知られたくない。失敗をしたら、なるべく隠したい。このような気持ちになる。だけど、知られたくないと思っても、隠したいと思っても、どこかでばれてしまっているのだけれど。まず、こういう気持ちがある、ということは確認しておきたい。

 でも、意識しているのは、失敗こそ語る、ということだ。学年の先生や職員室の席の近くにいる先生、年齢の近い先生には、なるべく失敗を語っている。

 「今日は、保護者からこんなこと言われたんですよ」「子どもを指導したんですけど、上手くいきませんでした」「この授業を少し工夫してみたんですけど、裏目に出ました…」等々。いろいろと失敗を語っている。まあ、みなさん話半分で聞いてくれているけれど(笑)。

 失敗を語っている時に、少しずつ自分の中で失敗の原因や解決策への気づきが生まれる。そして、失敗を語り終わった後に、自分の中で失敗を消化することができる。

 また、失敗を語ることでコミュニケーションを図ることができる。失敗を語って、「そんなこと知るか!」と返してくる人は、まあいない。だいたい、「大変ですよね」「大丈夫ですか?」等と言い、取り合ってくれる。そして、少しずつその人の失敗も語ってくれる。

 つまり、失敗を語ることで、気づきを得られ、コミュニケーションを図ることができる。失敗を語ることは、一石二鳥になるということだ。