小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

チーム教師24「弱みが弱まる」

 教師がチームになってくると、コミュニケーションが増える、と述べた。また、安心感も生まれる、とも述べた。

 こうなることで、気軽に相談することができるようになるだろう。教師一人ができることはたかが知れている。誰もが万能ではないように、教師だってそうだ。だから、不得手にしていることぐらいの一つや二つはあるはずだ。この当たり前のことを確認しておきたい。

 だけど、自分が不得手としていること、できないことを自覚し、悲観することはない。大丈夫、それは他の誰かがカバーしてくれるから。不得手なことをなくしていこうとするということは、もちろん大切なことでもある。しかし、簡単にその不得手がなくなることはない。簡単になくなるようなものであるなら、それは不得手なものではない。

 だから、不得手にしていることは、そのことが「できる」人を頼り、助けてもらえばいい。その人は「できる」のだから、いとも簡単にそのことをしてしまうだろう。そこでの、その人の言動や所作というものを見る。いや、見るだけでなく、実際に話を聞くのもいいだろう。一緒にそのことに取り組んでみてもいいだろう。その人は「できる」のだから、そのことについて精通している。きっと、多くのことを教えてくれることだろう。それが大きな学びとなる。

 そして、そこでの学びを自分なりに咀嚼し、実践していく。もしかすると、自分が不得手としていることが、「できる」ようになるかもしれない。はたまた、自分の強みにまで昇華するかもしれない。

 つまり、教師がチームになることにより、教師一人ひとりの力量が高まることにつながるということだ。ここで述べたようなことが日常となれば、きっと教師たちが生き生きと働くことができるだろうな。