小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

気がつくといつもの場所

 中学生、高校生、大学生の自分を思い返してもらいたい。少しお金も持つようになり、また移動できる範囲も広がったのではないだろうか? 

 そして、そんな時どこに食事へ行っていましたか? 思いつくのは、「マクドナルド」「サイゼリヤ」「吉野家」…。

 あれ…。思い返してみると、何だかいつも同じような店に行っていなか、と考えてしまう。そして、社会人になった今でも、このラインナップは変わらないように思う。

 そんな僕(たち)の行動様式を知っているかのような本を見つけてしまった。

 それが、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』である。

 この本には、三十五ものチェーン店についてのエッセイが綴られている。ライターにかかると、無味乾燥とも思えるチェーン店にも、潤いが与えられるのだな、と感心する内容になっている。

 読んでいる内に、「あー、あの店にまた行きたいな」と、思わせてくれる一冊である。また、やっぱりチェーン店って魅力的だよな、とも思わせてくれる。

 それが580円(税抜き)、安い! だけど、そのお金があればほとんどのチェーン店で何かしら食べることができる。

 だったら、本を買って読む前に、一旦お店に行ってみますか~(笑)。あ、食べ終わった後には、是非本を手に取ってみてくださいね。

気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)