冬休みに近くの図書館に行ってみると、 たまたま見つけることができた。せっかくだからということで、 借りてみることにした。借りてみたはいいものの、 やっぱりなかなか読み始めなかった。そして、 明日から仕事が始まる夜という変なタイミングに読み始めた( 決して現実逃避のためではありません・笑)。
読み終わって感じたことは、僕は愚かだったということ。 変なこと思わずに、早く読んでおいたらよかった、と思った。 ドラえもんの映画なのだから、もちろんあの懐かしい、 ドラえもん映画の感じがある。 のび太がいつもよりしっかりしていたり、 ジャイアンがいい奴だったり。そして、 その中にちゃんと辻村深月がいた。僕にはそう感じられた。
僕がそれを一番感じたのは第四章「友達だから」での、 ドラえもんの言葉。
想像力は未来だ! 人への思いやりだ! それをあきらめた時に、破壊が生まれるんだ!
今回の敵である人工知能のディアボロの言葉への反論の言葉である 。これをストレートに反論できるのって、 ドラえもんの力でもあるし、辻村深月の力でもある。 ドラえもんというSF(少し不思議) な存在が言うからこそ説得力がある。
この言葉が、 子どもたちに届いていたらいいな、と思う。もちろん、 大人たちにも。僕たちは想像できる。想像力がある。 それがあるからこそ、創造することができる。だからこそ、 より善い創造をしていかないといけないのではないか。 そんなことを考えた。
蛇足になるが、物語のラスト辺りのルカの言葉もよかった。 あれも子どもたちに届いていたらいいな。
映像作品の方も観てみたくなった。冬休みは終わってしまって、 また忙しい日々だけど、その内観てみよう、と思う。
ドラえもんなんて、 と思っている方は小説から入ってみてはいかがでしょうか。きっと何か感じられるものがあると思います。