小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

書くことは考えること

今週のお題「読書感想文」

 

 読書感想文。昔も今も夏休みの宿題の定番である。自分が読書感想文を書いた経験もあるし、教師として子どもたちが書いているのを見た経験もある。

 さて、ここで今一度考えてみることにする。それは、「なぜ、読書感想文を書くのか?」ということ。「読書感想文を書くといいことがあるの?」ということ。

 「書くことは考えること」という言葉を聞いたことはないでしょうか。書くことは考えるということになる、ということを表した言葉です。

 読書感想文となると、読んだ本についての感想を書くこととなります。しかし、ここでの書くということは、単に「読んだ感想を書く」だけではありません。

 書きながら読んだ本のことを何度も考え、考え直す。このようなプロセスを大切にするのです。そうすることで、読んだ本についての自分の問いや考えを育てることになります。だからこそ、書くことには価値があるのです。でも、だからこそ難しいことでもある。

 だから、子どもたちが読んだ本の感想を書くだけに留まらないように気をつけないといけない。読んでいて感想を持つということは、それなりに読むと自ずと持つことができます。しかし、自分の問いや考えを持つことは容易ではありません。自分の問いや考えを持つには、読みながら気になった記述等をメモしておく必要がある。なぜなら、すぐに問いや考えは忘れ去ってしまうから。

 現在の僕の読書感想文についての考えをまとめてみた。これは、子どもたちだけでなく自分にも言い聞かせないといけないものだ、と思っている。

 「書くことは考えること」という言葉を信じ、これからも書くことを続けていくこととしよう。