はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
僕はかつて泣き虫であった。今でも自他共に認める程、涙もろい。しかし、泣き虫と涙もろいというのは違う、と思っている。
そんな僕にとっては黒歴史? とでも呼ばないといけない「泣き虫の記憶」を紐解いてみることにする。
僕は何か失敗したり、間違ったり、嫌なことがあると涙を流していた。そして、周囲の人から「大丈夫?」だの「U-Tchallengeは悪くないよ」と慰めてもらっていた。
どうしてあんなに涙を流していたのだろうか、と今では思ってしまう。涙を流すことにより、そこで起こっていることの責任を免れる、と思っていたのではないだろうか。涙を流すことにより、周囲から同情してもらおう、と思っていたのではないだろうか。
涙を流していた理由を、現在の僕としてはこのように考えている。もちろん、感情が抑えきれずに涙を流していたこともあっただろうが。
黒歴史と言いつつも、僕としてはけっこう印象的な記憶である。