小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

最近読んだ3冊

今週のお題「最近おもしろかった本」

 

 読書を習慣としている僕にとってはうってつけのお題である。おもしろかった本はいくつかあるが、最近読んだ中で3冊を選んでみる。紹介する本に少しでも興味を持たれたら手に取ってみてください。

 

①川上康則『教室マルトリートメント』東洋館出版社

 本書で示されている「教室マルトリートメント」は身につまされる思いがした。「教室マルトリートメント」から逃れられる教師はいないのではないか、と思った。

 しかし、ここに無自覚ではいけない、とも思った。善かれと思ってしていること、教師だから指導だからという名の下で免罪されていることが、子どもたちを苦しめているのではないか。また、教師同士を苦しめているのではないか。そんなことに自覚的でありたい、と強く思った。

 参考文献が豊富で、これは教師にとって必読の一冊と言って間違いないだろう。

 

有田哲平『純度100%! 有田哲平のプロレス哲学』ベースボール・マガジン社

 くりぃむしちゅー有田哲平による一冊である。プロレス好きで有名な有田哲平が考えるプロレスのあれこれを、読むことができる内容となっている。

 一つひとつの項目がプロレスならではのものばかりで、どのようなことが書かれているかとても興味深かった。また、プロレスファンは自己否定と自己弁護を繰り返している、という記述はとても納得した。僕もそれを繰り返しながらずっとプロレスを見てきている。いや、もう開き直っているようにも思っている。

 プロレスファンでよかったな、と改めて思える一冊であった。

 

福井県立図書館『100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集』講談社

 以前から噂になっていたので存在は知っていたのだが、ようやく手に取ることができた。

 「100万回死んだねこ」はまだ理解できる覚え違いである。それよりもぶっ飛んだ覚え違いを知ることとなる(笑)。どうやって、正しいタイトルへとたどり着いたのだろうか、と思う程であった。また、レファレンスのことや司書の仕事についても考えることのできる内容となっている。本好き、図書館好きにとってはたまらない一冊であろう。

 個人的にはレファレンスをあまり利用しないのだが、これを機に利用してみようか、と思った。