小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

裏側を垣間見る

今週のお題「やったことがあるアルバイト」

 

 あまり聞かないようなアルバイトとしては、正月の神社をしたことがある。

 親戚が神社の関係で人手が足りないということで学生の頃にアルバイトをした。
 おみくじ売場にいたり、書初め会場にいたりした。
 そこで、自分も含め多くの者はやはり新年には無条件に新たな思いを抱くことのできるようになってるのだな、と思った。
 さて、おみくじ売場にいると年越しのタイミングが一番人が押し寄せてくる。年越しのタイミングになると並んでいるのだがおみくじを引かないで待つ人が大半である。そして、年越しをしてすぐにおみくじを引く。
 ちなみに、僕がアルバイトしていた神社のおみくじは、きちんと? 凶もでるものであった。それもそこそこの割合で凶が出ていた。
 凶が出た人は、「どうしたらいいですか?」とたいてい聞いてくる。初めてのときは戸惑った。いや、僕が気安く答えてよいものか、と。
 何回かしていると、こんな僕でも気休めになるのならと思い答えることにした。答えることにしたが、間違ったことを言ってはいけないので言うことは確認したが。
 書初め会場も、こんなときにしか筆を握らない人が大半で、筆を持つことを楽しそうにしていた。
 される側としてはおみくじや書初めについてもあまり何も感じないのだが、する側にとっては特別なものなのだ、ということは理解できた。
 学生の頃にしかしなかったアルバイトだったが、ちょっとした裏側を覗く機会になった。