今週のお題「ゾッとした話」
あれはもう5・6年前の話になる。あまり思い出したくないのだが、せっかくなので記事にしてみる。
当時住んでいた場所は、窓にシャッターが付いていた。雨風を防ぐ、不審者の侵入を防ぐというような意味合いで備え付けられていたのだろう。
しかし、当時の僕にとっては無用の長物であったので、シャッターを下ろすということはしていなかった。
ふとしたときにそのシャッターの付いている窓の下のフレーム? の所がひどく汚れていることに気づいた。こまめに掃除なんてする習慣はなかったので、汚れていて当然だろう、と思っただけであった。
そして、確か秋の始まりの頃に台風の影響か天気が荒れる予報となった。そこで、いつもは見向きもしないシャッターを思い出した。こういう時にこそシャッターを下ろすのだ、と。
意気揚々とシャッターを下ろすと同時に、頭の上に何かが落ちてきた。驚きながら手で振り払いながら頭上を見ると、そこにコウモリが数匹飛んでいた・・・。
そこからはパニックを極める。とりあえず部屋の扉を閉めて、他の部屋に退散した。しかし、それでコウモリがどこかに飛んでいくわけではないので、業者を呼ぶことにした。
業者の方に任せ、事件発覚から1時間半後には何事もなかった状態になった。そこで、窓のフレームが汚れていたのはコウモリの糞であったことを教えてもらった。
コウモリにとってはシャッターの裏というのは雨風を防ぐことができ、また天敵に攻撃される心配もないので、よい場所のようだ。
そこからは何もなくともシャッターを毎日のように下ろすようになった。そこからはコウモリと遭遇することはない。できればもう自宅では会いたくはない。