小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

算数授業をパターン化する~導入「既習とのズレを生む」~

 2年生「たし算とひき算の筆算」の授業。

 問題を板書する。①56+21 ②23+34 ③42+20

 子どもたちは簡単に計算をしていく。なぜなら、既習内容であるから。子どもたちからは「簡単だよ!」等と声があがってくる。

 ④27+55 を板書する。子どもたちからは「変わった!」「違う!」等と声があがる。「何が変わったの?」と問い返す。そうすると、「今まではくり上がりがなかったけど、くり上がりがある」と返ってくる。

 そこで、「本当だね、くり上がりのある筆算はどうやって計算したらいいかな?」と問う。こうすると、本時のめあてが明確になる。

 特別な問題を提示しているわけではない。既習内容の問題を提示し、本時で行いたい未習内容の問題を提示しただけである。それも教科書やドリルにある問題を使用しているだけである。手軽に準備し、本時のめあてとすることができるというわけである。