小さな教室からの挑戦

小さな教室でのささやかな挑戦を書き綴ります。

特別支援学級での課題意識

 前回は特別支援学級を担任して抱いた決意というか思いを綴った。

kyousituchallenge.hatenablog.jp

 もちろん、いいところがあれば課題もあった。そんな課題について今回は書き綴ることにする。

 課題だと考えたのは、交流学級での学習について。いわゆる交流及び共同学習(以下、交流)。交流は、基本的に副教科と呼ばれるような教科・領域で行われることが多い。例えばになるが、体育を特別支援学級で一人だけでするというのはあまり想像できない。よって、副教科と呼ばれるような教科・領域で交流が行われることが多いのだろう。

 そんな交流では、もちろん通常学級(交流学級)で学習することになる。そこには特別支援学級担任が付いていくことは難しい。よって、通常学級担任が主に指導にあたることになる。特別支援学級担任としては、直接的な指導・支援が難しいため、通常学級担任と連携を図ることは必須となる。特別支援学級で行っている指導・支援と大きなズレが生じると子どもにとってよくはないだろう。なかなか全てを同じにすることはできないが、互いに歩み寄る努力は必要になるだろう。

 それなりに適応できる子もいれば、なかなか適応できない子もいる。適応が難しいから特別支援学級に在籍しているのだから不思議なことではない。まあ、この「適応」ということも考えないといけない言葉である。通常学級に適応することだけが善ではないはずだ。

 なるべくその子の実態を通常学級担任と話し合うことを通し、伝えることを行った。そして配慮できる範囲のことは配慮してもらったつもりである。これをその子の基礎的環境整備とできるといいだろうな、と思った。そして、そこで個別の指導計画を共有しつつ連携を図ることでより良いものになるのではないか、とも考えた。

 交流での子どもたちの様子を見聞きすると、その子の持っている力と同じくらい環境が影響することが肌感覚で理解できた。だからこそ、どのような基礎的環境整備を用意できるかということは重要である。そして、それを引き継ぐことも重要である。

 いいようにまとめたがここが大きな課題であるように思ったし、かなり難しさを感じたところでもある。